データでみる「働きやすい」「暮らしやすい」地域

 
 広島県府中市と首都圏、ほんとうに働きやすく暮らしやすいのはどちらなのか、気になるところです。いろいろな視点から、みてみましょう。
 
(1)調べました、正社員の定着率
(2)家計比べ。広島県府中市 vs.東京都江戸川区
(3)府中市での生活を支える制度

 

(1)調べました、正社員の定着率

 広島県府中市内の企業で働く正社員の定着度です。これは、府中市が2017年8月から9月にかけて実施した事業所実態調査(市内のものづくり関連企業95社が回答)によるものです。

 男女別にみてみましょう。男性の正社員がいると答えた企業が61社。そのうち、過去1年間に離職した男性(定年退職・早期優遇退職・早期希望退職以外)の比率が5%未満だった企業が、3分の2を占めています。10%未満だと4分の3にのぼります。半数を超える32社が、1人もいなかったと答えました。

 一方、女性は38社中、離職した女性(同)の比率が5%未満だった企業が32社と、8割を超えています。このうち30社が離職者なしでした。

 このように正社員の定着率を高めるために取り組んでいることとして、多くの企業が挙げたのが、賃金の向上のほか、職場環境の整備、雇用の安定化、労働時間の見直しなどです。なかには「優秀なベテラン社員は、再雇用定年の65歳を超えても後輩の技術指導として残している。それまでの処遇に、指導員手当を付加している」という家具・木製品系企業もありました。

 

(2)家計比べ。広島県府中市 vs.東京都江戸川区

 次は家計の比較です。持ち家の場合の支出を比べました。経済産業省の2015年「生活コストの見える化システム(β版)」による算出例です。夫婦と子ども2人、長子が小学生の場合を想定しています。

広島県府中市の4人家族 東京都江戸川区の4人家族

世帯計

5,658,046

7,934,263

消費支出

3,874,956

5,699,940

食料

766,824

917,004

住居ローン返済額

678,648

2,165,184

住居設備修繕・維持

39,744

45,336

光熱・水道

279,660

249,888

家具・家事用品

123,240

118,380

被服および履物

178,152

222,996

保険医療

130,536

134,424

交通・通信

587,688

701,664

教育

211,572

236,484

教養娯楽

461,340

480,540

その他の消費支出

417,552

428,040

非消費支出

1,783,090

2,234,323

直接税

766,690

948,223

社会保険料

1,016,400

1,286,100

 

 

(3)府中市での生活を支える制度

 広島県府中市で暮らす場合に、得ることのできる生活サポートの一例をご紹介します。

住まい

 市内の桜が丘地区は、小高い丘の上にある住宅地です。ここでは最大350万円の補助が受けられます。

  • 定住促進補助金   50万円
  • 新築支援補助金   50万円
  • 転入促進補助金   50万円
  • 子育て支援補助金  50万円
  • 複数区画購入助成金 2区画目の土地価格の10%を助成
  • 住宅用太陽光発電システム設置費補助金 最大100万円を補助

出産

 出産応援金として、第一子、第二子を出産したときに3万円、第3子以降を出産したときに10万円支給します。

不妊治療

 府中市内に1年以上居住しているなど、条件を満たした人が1回25万円を上限として助成を受けられます。

医療

 乳幼児等が医療機関において保険診療を受ける際の、自己負担部分を助成します。0歳児から中学卒業まで、通院・入院の一部負担金は、保険医療機関、訪問看護事業者、施術所ごとに1日500円

起業

 府中市で創業する場合の補助金は、府中商工会議所のHPでチェックしてみてください。
 http://www.fuchucci.or.jp/

 

※ この記事は、広島県府中市「WORK & LIFE GUIDE BOOK 2019-2021」(2018年11月発行)を再編集したものです。

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